ようこそ、「palette」へ!

とっておきの“スイーツ・マジック”が、
あなたとあなたの大好きな人のほっぺが落ちるほど、
美味しいひとときを約束します。

2009-09-05 10:56:40

教員5年目研修の受け入れ

8月には、高校生、専門学校生、短大生、教職員5年目研修、9月に入って中学校の職場体験と、毎日誰かいるっていう感じで受け入れを続けました。

こうした研修の合間、わずかな食事時間で話すぐらいなのだが、そのわずかな時間の中でも、様々な話が聞ける。専門学校生は、プロを意識した仕事の内容や自分の将来についての話が多くなる。短大生は、製菓コースということでそうした将来の話に加えて、日々の自分たちの生活について話をしてくれる「今時の大学生の話」。中学生、高校生は、こちらの質問に答える範囲での話。

教員研修は、社会人ということで全く違う。どの先生も、教育の話になると熱く語る。その中で、父兄の問題が大きいなと感じます。いわゆるモンスターペアレンツという人たちかと思う。加えて、現在の学校教育の仕組みの問題もあると思う。

価値の創造=情熱×人×仕組み化

という話を聞いた。これは会社経営だけの話ではないと思う。学校においても同様だと思う。父兄の要望を聞くだけの学校では、仕組み化が進まない。結果、本質的な教育的成果が得られないのだと思う。そのうち、情熱が消えることになる。

わずかな研修の合間で、学んでいただけることには限度があるが、なにがしかその先生が教育の現場に置いて、生かせるヒントや気づきが得られればうれしいことです。ちょっとは、世の中の役に立ったかなという思いですね。今後も、要望があれば、お役に立ちたいパレットでした。

 

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2009-08-20 14:22:36

守山北高の職業インタビュー

滋賀県立守山北高校の生徒が、パテシェの仕事について教えてくださいと、訪問してきた。自分の将来についてリアルに考え始めるにあたってのことと思う。

「パテシェになるための方法論」や「パテシェになるには何が大切か」という漫然とした質問だったりする。質問したいことは、なんとなくわかるが、原則論のような本質の話にどうしても終始していまいます。本質的な「働く」って言うことを理解するには経験不足だ。やむをえない話だ。

結論的には、専門学校を出て、このパテシェの世界に入りたくて・・・入っても、3年ほどの間に80%の人が離職している現実。問題は単純に一つではないが、高校生に伝えたい大切なことは、20%の人たちはどうして残ったかということ。

その人たちは、毎日、一生懸命に楽しいお菓子作りに励んでいて、しんどいこともあったけど、気が付いたら「あれ、もう3年たってた…」みたいな人達だということ。

サーフィンでいえば、20%は波の上で乗れないなりに楽しんだ、正確には「楽しい」と感じた瞬間があった人。80%の人は、同じような経験を積んでも、そんなに楽しいと思わなかった。もしくは、波の下にたたきつけられ、波にのまれてぐるぐる水の中で回転していた人かと思う。ひたすらしんどいって言う感じでしょうか?でも、自然相手のスポーツしんどさや難しさはそんなに変わらないけど、楽しいと思える人とそうでない人の差かと思う。

高校生たちに、そんな話をしながら、ケーキバイキング状態でケーキを食べていただいた。その満足そうな笑顔を見ていると、それだけでもこのわずかな時間は良かったかなと思えました。

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2009-08-18 20:16:59

卵を使わないスポンジケーキ

パレットでは、卵アレルギーの方の誕生日ケーキを、ご注文をいただいてから作るようにしています。先日、そんなお客様からおしかりをいただいた。「プロが作るのに、このケーキはおいしくない」という内容でした。卵を使わないでふんわりしたケーキと、言われても…言い訳をたっぷりしたい心境でした。

 

ネットで製法特許をとっている卵を使わないスポンジケーキというのがあった。内容を見ると、乳化剤を使っている。アレルギーを持っている方に添加物は良いのか?素朴な疑問。で、何でこの程度のことで製法特許なんやろ?

 

ちゃんと向き合って、ちゃんと喜んでいただけるスポンジケーキを作ろうと思った。それも、添加物を使わずに、パレットのお菓子作りの根本を変えてはいけない。そんなルールを自ら決めて取り組んで、頭の中でレシピを考えながら、実際の試作でも七転八倒。スポンジにならない。おいしいだけの話ではない、製菓理論を分子レベルまで考える。本を読み調べる。メーカーの研究所に質問をする。

 

添加物を使わない柔らかいスポンジケーキが、ようやく出来た。ふんわりまではいかないが、味も普通のケーキと変わりない仕上がりです。スタッフも、この仕上がりなら、この間のお客様にも喜んでいただけると思います。と、言う。

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このレシピで製法特許を取ろうと言う発想にはならない。できればご家庭で、子供のために、お母さんが作っていただければそれが一番だと思う。パレットのお菓子教室でも要望があれば教えてもよいと思う。材料も分けてあげてもよいと思う。素直に、困っている人のために、少しでも役に立てればそれでよいと思うのです。

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2009-08-14 15:43:34

チョンチャンボ社長から、もらったスプーン

4月にソウルに行ってお土産に頂いた韓国仕様のはしとスプーン。プレゼントの主はチョンチャンボウという名前で、名前そのままの面白く優しい人だ。大きな建設会社の社長です。その彼からもらったスプーンと箸の使い道がなくて困っていた。

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とりあえずとテストキッチンに置いておいた。それからしばらく経って、試作の時に何気に手に取ったその感触が、素晴らしく手にフィットする。道具としてパーフェクトの感触だ。微妙なカーブや太さ、まるみなどを感じながら、ふと思った。「高いんだろうな…」

日々の食事に、スプーンを使うのはカレーライスぐらいだから、自宅では日の目を見ないスプーンだったが、テストキッチンではなくてはならないものになった。

このスプーンを見れば彼のいたずらっ子のような笑顔をすぐに思い出す。使途は違うが、彼の持たせてくれた思いは達成できているようだ。改めて、カムサハムニダ〜

 

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2009-08-10 14:41:40

調理クラブのお菓子教室

大津市立粟津中学校調理部の子たちを対象にお菓子教室を開きました。知り合いに頼まれてというご縁ですが、材料費だけいただいてほぼボランティアのお菓子教室です。中学生の子たちは、素直に、難しい、緊張するといいながら、全員がデコレーションケーキを完成させました。

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普段の料理を作る感覚とは、また違っていること、また場所が緊張するということもあったようです。それでも出来上がったときの笑顔は、本当にうれしそうでした。

 

お菓子教室は、準備が大変な上に、個人の理解度や技量の差があるので、進行が難しい。そして何より、教えながらのデモで失敗はできないのだ。

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中学生たちにどれほど伝わったかは、わからないが、卒業アルバムに乗ることは間違いないようです。

 

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